頭痛そのⅢ
先日は片頭痛についてお話をしました。
今日は緊張型頭痛と群発性頭痛についてのお話。
「緊張型頭痛」とは
緊張型頭痛は、頭の周りを何かで締めつけられるような鈍い痛みが30分~7日間続くと言われています。「ヘルメットをかぶったような」(個人的には孫悟空が三蔵法師に頭に付けられたとされる輪の方がピンときますが)と表現されるものが緊張型頭痛。肩や首の強いこり、めまい、ふらつき、全身のだるさなどを伴うこともあるようなので注意が必要。子どもから高齢者まで、どの年齢層でもみられ、ときどき頭痛がするタイプ(反復性緊張型頭痛)と、毎日のように頭痛が続くタイプ(慢性緊張型頭痛)とにわけられる。
特長として、ほぼ毎日痛みが続き、締め付けられるような痛みが頭全体もしくは後頭部へ広がる。動くことによって痛みが緩和されていくため家事などは出来る。ふわふわしためまい(浮動性)や肩こりを伴うことがままある。温めることで緩和する。
緊張型頭痛は、身体的ストレスと精神的ストレスがいくつも重なることによって起こると考えられているようで、 身体的ストレスとは、上半身を前かがみにしたパソコン操作や、うつむき姿勢、車の運転、就寝時の合わない枕など、不自然な姿勢で長い間続けることで起こるストレスなどをいいます。首筋から肩にかけての筋肉が収縮によりコリを発生し、頭痛を誘発。また、運動不足も頭痛に関連すると言われている為適度な運動は頭痛解消にも効果的です。
家庭内でのトラブルや仕事がうまくいかないなどの精神的ストレスも、神経や筋肉の緊張を高め、頭痛の誘因となります。頭を悩ませる、頭が痛いという言葉で表現されることがあるように心と身体の関係性があります。
緊張状態が続くことで、脳の痛みをコントロールする機能が衰えます。それにより痛みが起こらなくていい状態でも痛みを認識してしまうようになります。
当院では神経系の流れを整えることによりこのような頭痛にもアプローチすることが出来ます。
群発性頭痛について
群発頭痛は、緊張型頭痛や片頭痛と比べて患者数が少ないため、耳にする機会が少ないかもしれませんね。 この名称は、群発地震のように、ある期間に集中して頭痛が起こるところからつけられたそうです。春先や秋口などの季節の変わり目などに見られます。まさに今の時期ですね。
一度痛みがあらわれると、毎日のように頭痛を起こすようになり、痛みは一定期間、たいていは1~2ヵ月くらい続きます。その後、半年から2~3年と、しばらく時間がたった後、再び同じような頭痛にに悩まされます。頭痛の起こっている期間のことを「群発期」と呼びます。群発期以外の期間は、頭痛はすっかり治まり痛みから解放されているのが群発性頭痛の特徴になります。片頭痛は女性に多く見られますが、群発頭痛は20~40歳代の男性に多く、女性の4~5倍にのぼるともいわれています。理由ははっきりしていませんが、 群発頭痛の特徴としてしばしば「目がえぐられるような」「きりで刺されるような」と表現されることから、僕はデスクワークなど目を酷使することが関係していると考えています。
場合によっては耐えられないほどの痛みだといわれます。あまりの痛みにじっとしていることができず、痛みを紛らわせるために動き回らずにはいられない、ひどいときには痛みのあまり頭を壁に打ちつけるという人。
群発頭痛の主な症状として頻度は1~2ヵ月間に集中してほぼ毎日起こる。
痛む場所は必ず頭の片側が痛み、片側だけの目の奥や周囲にあらわれ、上あごのあたりや頭の片側へと拡がる。
痛み方は目の奥がえぐられるような激痛 。
経過 1日に1~2回起こり、1回の痛みは15分から3時間続き毎日ほとんど同じ時刻に痛みだす(明け方に起こることが多く、強い痛みで目が覚めてしまう)が動くと痛みが紛れる(痛みのあまり動き回らずにはいられない)
痛み以外の症状 目の充血や涙、鼻水などを伴うことがある。
群発頭痛の誘因 群発頭痛ではアルコールがトリガーになり、飲酒後40分から1時間ほどたった頃に発作があらわれやすいといわれています。群発期には、飲酒するとほぼ百発百中で頭痛が起きるため、どんなにお酒好きの人もその期間はアルコールを避けたほうが無難。 それ以外にもタバコや気圧の急激な変化なども誘因となるといわれています。
群発頭痛が起こるしくみ 群発頭痛の発症のメカニズムについては、まだまだ明らかにされていない点が多いのですが、頭部の血管の拡張がかかわっていると考えられています。群発頭痛の場合は、目の後ろを通っている血管が拡張して炎症を引き起こすため、目の奥が痛むといわれています。 また、この血管を取り巻いて、涙腺のはたらきや瞳孔の大きさをコントロールしている自律神経が刺激されて、涙が出る、瞳孔が小さくなるといった症状を伴うこともあります。
仕事中に一点集中するあまりに奥歯を噛み締めないようにすることで症状が出にくくなるとも考えています。舌の位置は上あごに軽く触れる位置が正しいと言われています。そこに舌を入れておくと歯を食いしばることが減る為、顎の力が入らず神経の圧迫も起こりにくいと考えますので、顎の力を抜くことを意識してみるといいと思います。
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