膝痛
今日は膝痛の患者様がいらしたので膝痛に関してのお話を少し。
まずは・・・
『木の芽時』というのを聞いたことがあるでしょうか?
『木の芽時(コノメドキ)』とは3月から4月にかけての季節、木の芽や虫たちが冬を終え、動き出す季節のことをいうそうです。
実はこの時期は、昔から「精神的に一番バランスを崩しやすい」と言われているのです。
理由のひとつは、春の安定しない気温の差。ずっと低かった気温が急に温かくなったり、また寒くなったりと、ストレスになるのですね。いわゆる三寒四温の季節。
それが自律神経のバランスを崩し、精神的に不安定になるといわれています。
最近イライラしやすいな。とか、気分が沈みがち。なんてかたは2月の終わりにして
すでに春を感じ始めているのかも。
また、もともと生物は冬眠をするもの。ところが人間は冬の間も身体を休めることなく、不規則な生活をしてしまいます。
昔の人は、日が昇ると動き始め、日が沈むと寝る。といった生活をしていました。
更に今のように家の気密性も高くなかったため、季節ならではの寒さと一緒に過ごしていました。それにより季節の変化やそれらに順応をして生活があったわけです。
しかし現代人の生活では有難い事にそういった思いをしなくてすむようになりました。
結果として季節の変化や順応が以前より少なくなっていると思います。
そして春の“目覚めの季節”にうまく対応できず、心が不安定になってしまうのだとか。
昔の人は、こうした「やる気が出ない、疲れが取れない、体がだるい……」という春の不安定な状況を『木の芽時』と名付け、いつもよりゆっくり休みながら過ごしていたそうです。
精神的に安定するようにゆっくりした時間も作ってみて下さいね。
さて膝痛。膝痛だけに関係せず精神的な不安定などは疼痛(とうつう)の閾値が下がると言われています。疼痛の閾値とは簡単に言うと「痛みを感じるライン」です。
閾値が下がるということは痛みを感じやすくなる事。今まで肩こりは感じてたけど最近痛みがあるの。腰が重かったのが最近痛いんだよね。などは精神的な状態とも関係します。
先ほど話した『木の芽時』ですが、この季節は東洋医学で『肝木の春』とも言われます。
先人が考え出した五行説「木火土金水」というものの中で春は「木」「肝」の季節なのですね。肝経は膝との関係性もあると言われていますので、東洋医学的観点からもこの季節は膝痛が起きやすい季節とも考えられます。
もちろん構造的な問題で大腿骨と脛骨がうまくはまっていない、捻じれていることで周りの筋肉や筋膜、軟骨・靭帯などが損傷して炎症を起こし疼痛となる場合も沢山あります。
整形外科さんでは軟骨がすり減ってるから仕方ない。歳のせいだから注射や湿布でごまかしていくしかないね。といった言葉が多く聞かれます。消炎鎮痛剤ですから炎症が軽くなればもちろん痛みが軽くなったりもします。でも骨の関節表面にはほとんど神経が通ってないので、軟骨がすり減っていてもそれほど痛みに関係するとは言い切れないのですが・・・
しかし問題は「なぜ炎症が起きたのか?」だと思います。整形外科さんではそこを考えずに治療をしてくれるのですね。なので1日、2日でまた通う。というのが増えてきます。
そこで我々の出番がやってきます。
先ほどお話しした季節の問題や精神的な問題。構造的なバランスの調整。ほかにも様々なところで繋がっている筋膜などの調整。根本からよくするためにはそういったことも考えながら治療をしていく。治療を受ける側もそういったことも考えて治療を受けるようにすると、今までできなかったことが出来るようになると思います。
このように、あなたの治るお手伝いをさせていただける場所として当院はこれからも精進していきます。
#つくば市接骨院#膝痛#木の芽時#五行#精神的な問題
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